宗病理診断科医院

院長のモノローグ(ニキビ)

2020.06.12

ニキビは毛穴にできる病気です。思春期になると、男女問わず、性ホルモン(主にデヒドロエピアンドロステロンサルフェートDHEA-S)の影響で皮脂の分泌量が増え、毛穴の上皮の角質層が厚く堅くなり、毛穴に皮脂がたまり始めます。

さらに進むと毛穴の出口が詰まり、皮脂が外に出られなくなります。毛穴の中の常在菌であるアクネ菌が溜まった皮脂をエサにし、どんどん増えます。

アクネ菌が炎症誘発物質をつくり、炎症細胞を引き寄せ、炎症をおこし、皮膚が赤くなります。炎症細胞が沢山集まると周りの組織にまで炎症が広がり、膿を持つようになります。

治療しなくても時間が経つと炎症が消えることもありますが、赤みや痕が残ることが多い。一度できてしまう痕はなかなか消えません。

早めの治療と繰り返しできてしまわないように根気強く治療を続けることがおすすめです。

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担当医のご紹介

■ 院長
宗 寛之
順天堂大学医学博士
日本専門医機構認定病理専門医
病理指導医